ストライプカラー 10foot

餌木という漁具は、そもそもエビや魚のイミテートではありません。イカをはじめ動物全般の水中で 餌木という漁具は、そもそもエビや魚のイミテートではありません。イカをはじめとした動物全般の水中での視覚特性を利用した構造になっています。例えば回遊する魚(回遊魚)とボトムにいる魚(根魚等)は保護色の方向性が違います。透明やキラキラ光るものは動くことで、マットなものは止まることでその存在をわかりづらくしています。
 この二つの方向のうち、布巻きの餌木というのは止まることで存在をボカすことができるタイプにわけられます。ですので、餌木を竿から吊るして完全停止させることで、イカは餌木の進行方向を見失い、横抱きしてしまいやすくなります。一方布巻きはしっかり動かしてイカにハッキリ見せることもできます。イカからは餌木がハッキリ見えるものの、餌木は移動しているわけですから、確認意欲を刺激されたイカの立場としては追いかけるしかありません。ここに急激なストップを掛けてゆるやかなカーブフォールを与えることで、『見える/見えない、の境界線』となる“ 残像” を作り出すことができるのです。追いかけて来たイカはこの“ 残像” に対して、興奮状態次第ではいきなり攻撃しますが、ニュートラルな状態の場合は触るだけの行動をとります。いわゆる人間の『肩たたき』行動です。相手の攻撃性がわからない以上、進行方向後ろ側から声を掛ける方がいざというとき逃げやすいのでしょう。しかし、そこにカンナがありフッキングする、という構造です。

余談になりますが、昔の餌木で船で曵くタイプのものには、塗りのツヤのある餌木がよく見られます。これはフィリピンなどの小さい島の村落でも見かけられますが、おそらく太平洋戦争のときに伝えられたものでしょう。こうした塗りの餌木は、最初から最後まである程度の速度を与えると、イカに見えづらくなるようです。全面アワビ張り一色の餌木もこのタイプです。このため、曵き続けて掛ける釣りになり、使う餌木の色を見て、その速度コントロールができる漁師が名人になるようです。

前提として魚の世界でのストライプの呼び方は、まず人間のように頭を上にして判断します。したがってイシダイなどの模様は横縞、イサキなどの模様は縦縞となります。

★横縞のストライプ

横縞のストライプ

さて、現代の餌木の世界では、人間の目でエビに見えることなどから横縞が主流となっています。じつはその部分は全く意味をなしていません。むしろ単純な横縞そのものにはキチンとイカが襲いやすい理由が存在します。知能を省いた動物の眼の原理からすれば、これは数釣りに有利な縞模様といえるでしょう。なぜなら、フォール時の“ 残像” で、餌木の大体の大きさをイカ側に把握させることができるからです。
例えば餌木に1cm ピッチの太い縞が5 本あるとして、ダート時にはもちろん5 本分の縞を含む餌木のサイズが見えています。しかし高速移動するため、イカは両眼視野で真正面に餌木の姿を捉えなければ本当のサイズを実感することが出来ません。しかし、現実には両眼で捉えられるのは、ほとんどの場合フォールに移行したときになります。しかしながら、フォールが遅いほどイカには餌木の大きさが理解し辛くなっているようです。このとき横縞の餌木であれば、その“ 残像” はフォール時のわずかな動きムラでハシゴ状に見えます。小さいイカが大きい餌木を攻撃するのはリスクが高く、近づいたときに餌木のサイズが不詳なものはなかなか手が出せません。このとき5 本のハシゴが断続的に見えていれば、イカにはその餌木に手が出せるかどうかの判断がしやすくなるのです。このため餌木のサイズさえ合っていれば、イカのサイズは小さいものから大きなものまで数を狙うことが出来ます。
ただし、スレたイカほど横縞自体が見切る判断基準になりやすいため、シーズン序盤、一日の序盤で使用することが多くなるはずです。したがって横縞はポイント開拓やスピードキャッチを求める場合に非常に有効なストライプになります。

★縦縞のストライプ

縦縞のストライプ

一方縦縞のストライプですが、こちらは大物の比率が上がります。また、スレたイカへの効果も原理 的には上がります。その原理はフォール時やズル引き時に見える、“ 残像” からの形状把握が難しく なるという点です。これにより、形状や大きさが多少わからなくても、襲えるくらい大きなサイズのイ カが来る確率が上がるのだと考えられます。 昔の餌木ではスギ模様をはじめ、この類いの模様が多くみられました。これは獲れたイカに対して 『大きさの商品価値』を求めたことと、釣法がズル引き主体だったことに起因していると考えられま す。また、こうした縦ストライプの餌木をズル引きのみで使うと、スレを防止することができます。お そらくむやみにダートさせないことで、群れの中の気付いたイカだけがスッと襲いかかるため、仲間 が何にかじり付いて釣られたのか気付かれにくくなるようです。 現代のダート主体の餌木および釣法は数の効率重視ですから、こうした縦縞への理解が薄れ、だん だん使用されなくなっているのが現状です。ですが、より大型を狙うアングラーはこの縦縞のストラ イプと、ズル引きなどのストレート系の釣りを効率よく投入する必要があるのではないかと考えてい ます。ストレートとはズル引き、中平巻き( ストップ& ゴー)、ローテンションリトリーブなどです。ス トレート系の釣りはイカの眼にとって、すべ

★ダート& ストレート!ハイブリッド攻撃

ダート& ストレート!ハイブリッド攻撃

イカの行動や眼の構造、群れの特性を考えて行くと、自然とダートとストレートを組み合わせ、効率 よく狙う釣り方になっていきます。立ち位置から扇型にキャストするとき、ズル引きなどのみでは水平 方向へのアピールが薄く、キャスト数を増やさなければ幅広くは狙えません。また、コウイカなどの猛 攻にも会いやすくなり、タコやコウイカを避けたいアングラーにはオススメできなくなります。 こうしたこともあって、前述の縦縞/ズル引きの釣りを実感したくても、どうしても現在主流のダート の釣り、横縞の釣りを選んでしまいがちとなります。しかしながらダート& フォールだけを続けると スレもおきますし、確率的には、群れの下に着く大型個体にエギが辿りつきにくい可能性があります。 このジレンマを解消するためには、1キャスト内の動きを効率重視のパターンで作る必要があると思 います。これがダート系とストレート系の融合、ハイブリッド釣法です。 まずは縦縞の餌木をセットし、キャストします。一投ごとの基本は『遠くをダート、近くをストレート』 の組み合わせにします。例えば強めのダートを入れ、カーブフォールを3 セットしたら再度しっかり ボトムをとり、そこからストレート系の釣りを開始するわけです。50m キャストしたとしたら、30m をダートでアピールし、最後の20m をすべてまっすぐなフォールの延長上の釣り方にしてしまうイ メージです。

★タックルとエギ10Q

エギ10Q はダート効率の設計なのですが、多少の急流に対抗できるほど沈下速度がやや速めに設 定されています。このため、ストレート系のすべての釣りを比較的高効率でこなすことが出来ます。 従って、『ダートで見せて寄せ集めたイカをストレートで抜いて行く』というこのハイブリッド釣法に向 いた餌木だと感じています。餌木のサイズは3.5 号から。大型狙いですから、まずこの餌木の大きさ にマッチしたタックルを合わせるとよいと思います。ロッドは、ダート主体の最近のものより若干柔ら かいシーバスロッドのような、低感度のほうが効率がよいと思います。高感度のタックルでは、イカが 触ってこちらが掛ける釣りとなり、イカからもラインを通してこちらの無駄な動きが伝わります。した がって、リーダーなど透明なラインが冒頭の理論で目立つ結果となり、これらを細くせざるをえなく なるのです。大きい餌木、大きいイカとなれば、なるべく太いラインを使うことになります。また、スト レートアクション時は、ラインテンションがある程度一定のため、イカは触りながら勝手に掛かって 行く「向こうアワセ」に近くなります。これらを考えると、エギ10Q はダート専用のロッドより若干柔 らかいシーバスロッド寄りのロッドが適していました。 ラインは餌木用で構いません。ストレートでズル引きなどスローな釣りを展開するときは、透明な リーダーが目立つことになります。これを外してPE 直結にすると、ラインはゴミのように見えて目立 ちません。直結時の結び方は必ず補強を入れて、スッポ抜けに注意してください。強いアワセも必要 ありません。根ズレなどが多いエリア等、どうしても直結が不利な場合、カレイ用のブラックフロロや、 茶色のナイロンなどの色付きリーダーにする方法もあります。いずれもラインは冒頭の『動く保護色、 動かない保護色』を念頭に現場、対象サイズにあわせて展開すべきであり、流行のラインのシステム などは数釣りの際にお試し下さい。 なお、あまり動かさない場合にイカに認識されづらい糸の色は、現在のところ茶色とされています。 原因は解明されていませんが、網や糸の実験結果では茶色に偏った差が出るため、小川個人の責任 でこれをオススメいたします。ない場合は茶色のマジックで糸やカンナに塗っても大丈夫です。ただ し、ダートなど動かす釣りでは茶色は赤系の意味を持つと思いますので、糸やカンナは塗らずに透明 や銀のまま使用したほうが目立ちにくくなるでしょう。

ケイムラ(紫外線)効果(エギ10Q紫外線発光ボディ)

紫外線発光ボディは、紫外線発光原料をABSと混ぜ合わせた特殊ボディで人間の可視光線の外側 で化学反応して色調を変化させる特殊ボディです。これらは魚や鳥、イカなどに見えているとされる 色で、人間もブラックライトでわずかに色を確認することが出来ます。鳥のイメージで見てみましょう。 人間から見ればカラスやスズメなどの鳥は地味で雌雄の判別がつきません。しかし鳥の目からみれ ば彼らはカラフルであったり、雌雄がはっきりした模様が見られたりするのです。実際にカラスの羽 根を太陽光に当てて観察してみると、人間の目でもカラフルな色を見つけることが出来ます。このよ うなイメージで、色覚が人間と異なる対象魚種などに対して、新たに見える色を作り出していると言 えるでしょう。 この原料や塗料は、おそらく不可視光線を化学反応で無理矢理変換して、一定の色に強い反射をし ている蛍光色と似たような仕組みであると考えられます。確かに淡水の魚を中心に釣りでは効果が 見られますが、反応が強いだけに、全身すべてをこの塗料にしてしまうと、逆に対象魚種に怪しまれ る可能性もあります。このため、発売より数年前からこうした特殊塗装について一貫して述べていま すが、個人的には全身塗装はオススメしていません。
イカに関してはハッキリした反応を見る実験がされていませんが、見えている色ではあるはずですの で、効果は期待できます。エギに使用する際は、下地テープに入れて上から布や塗装をかぶせたり、 模様など塗装の一部で使用したりして、ボディ内で断続的に光らせる方法がベストだと考えていま す。

新色のエギ10Qの場合、一番下地のボディが、紫外線を発光するボディになっています。その上に、 テープと布をかぶせ、前途した様に効果的なカラーバリエーションとなっております。

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